鉄道編(延吉から東京城)


概要

ドキュメンタリー風に。
2004年5月1日、朝5時32分延吉発、13:07牡丹江市着、2167次列車が今回のターゲットである。
実は、前日、北京から延吉まで飛行機で飛んだのだが、なんと、飛行機が6時間近く遅れ、
延吉の白山大履に宿泊できたのは午前2時だったのだ。
私自身は、「朝起きれないタイプ」なので、午前3時に寝て、4時に起きるなどという器用なことは
できない。よって、必然的に、ソファーで「横にならず」休むこととした。
シャワーをして、早々出発するが、5月とはいえ、午前4時台の延吉は未だに吐く息が白い。

延吉駅は、現在改装中で、取り壊し中の駅舎の右側に、みすぼらしいプレハブのような建物が
あり、その中で検札を行っていた。

検札が始まり、ホームへと入っていく。鉄道の駅は、現在急速に変わりつつある中国ではなく、
そことなく共産主義国を思わせる、また、大日本帝国の名残さえ感じさせる、趣のあるもので
あった。

駅ホームで記念撮影。あまり、というか、全く日本人はいなかった。
朝鮮語を話す人々が多い。

しばらく寒い中を震えながら待っていると、長大なディーゼル列車が入ってきた。
鉄道マニアの方にはお勧めかもしれない。私も嫌いではないのですが、こだわりはないもので。

車内の写真。切符を予約した際には、「硬座」が一番安い切符であることを知らず、
かなり事前に脅されたが、実態は、なぜか寝台車であった。なぜ、という疑問と、らっきー!
という喜びが半々であった。というわけで、前日一睡もしていない我々は、本能的に横になるのであった。
途中、図們まではなんとか起きていたが、それからは、睡眠モードに入ってしまった。
韓国語検定2級の某氏が同行しており、寝台の一番下の席の朝鮮族の人々と話していたが、
朝鮮族の人々は「朝鮮語の分かる日本人」には、かなり驚いていたようだ。

途中で車掌が来て、切符と引換に寝台車の座席カードをもらった。検察としての役割が
あるのだろう。この国だけに、不正乗車には厳しいのだろうか。



車窓より撮影。途中はかなりの田舎で、古びた家が並びます。



携帯のアラームを東京城到着の30分前にセットしておき、その時間に起床した。まだまだ
時間はあるので、ゆっくりと支度をして、車窓眺めていた。15分くらい前に割と大きな駅に
着いたので、一つ前の駅だな〜。でも、やっぱりしょぼいな〜。とおもっていたら、目の前の視界に

東京城

の文字が! びっくり慌てて、下車したのであった。(忘れ物をした方もいたのだが。まぁ、しょうがないところ。)



東京城は、本物の東京とは比べ物にならないほどしょぼい町並みではあったが、これが
アジアンテイストばりばりなのである。駅に着いてすぐに鏡泊湖行きののバスに乗せられて?しまったので、
町の散策はできなかったが、かなり「濃ゆい」町並みだったのは否定しがたい。
東京城目当ての旅行もいいかもしれない。(苦情は受け付けません)

こうして、延吉から東京城まで鉄道の旅は、睡眠のせいで、一瞬で終わってしまったのであった。


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